「ファウスト」「若きウェルテルの悩み」「イタリア紀行」「詩と真実」などで知られるドイツの詩人ゲーテの言葉から、自分に役立ちそうなものを抜粋しております。気になった言葉や詳しい背景はご自身でお調べになることをおすすめします。
2016
『一事を明確に処理できる人は、他の多くのことでも役に立つ』――ゲーテとの対話(上)より
「ゲーテとの対話」は晩年のゲーテの友人、エッカーマンが記した詩人との対話記録である。ゲーテの作品ではないが、ゲーテの考えや人柄などを最も忠実に伝えているとされている。その内容は「神は死んだ!」でお馴染みの哲学者ニーチェが「ドイツのあらゆる書物の中で最良の書」と評したほど。
この本の中でゲーテは、己の作品は大衆のためではなく、芸術や創作に携わる人たちのためにあると明言している。
なおこの言葉はエッカーマンとゲーテが出会った最初の日に交わされた会話の一部である。エッカーマンは年老いた王者を思わせるゲーテの「平静な偉大さ」に胸打たれ、すぐさまメロメロ状態になってしまうのが微笑ましい。
このときエッカーマン31歳、ゲーテ74歳。老ゲーテはこれまでの著作をまとめた全集の発行のため、助手となってくれる人材を探していたのだった。
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